ビデオポーカーの基本戦略の考え方

ビデオ・ポーカーは、戦略的に機種を選んで基本戦略（ベーシック・ストラテジー）通りにベットすればハウスエッジを下げることができるカジノ・ゲームです。

にもかかわらず、ほとんどのプレイヤーは、ビデオ・ポーカーをスロットのように無戦略でプレイして負けていくので、他のゲームと比べてハウスエッジが低めに設定されていて、戦略的プレイヤーには美味しい条件が揃う数少ないカジノ・ゲームです。

ビデオ・ポーカーの基本戦略はシンプルで、ハウスエッジが低くなるように確率論に基づいてベットしていくだけです。

理論上ペイアウト率が100%を超えるケースもあります。

【ビデオ・ポーカーの基本戦略】

• ✅ペイアウト率の高い機種（フルペイマシン）を選ぶ
• ✅ベーシックストラテジーに従う
• ✅ペイアウト率を高めるオプションだけ使う

ビデオ・ポーカーのハンド成立確率

基本のビデオ・ポーカー（1デッキ使用・5枚のカードでハンドを作る）では、52枚のトランプ（4種のスートx13枚）から5枚を選ぶ組み合わせである2,598,960通りのカードの組み合わせがあります。

1回目に配られたカードでハンドが成立する確率をざっくり頭に入れておくと、ベーシックストラテジー表も理解しやすくなります。

高配当順	ハンド	組み合わせ	確率
1	ロイヤル・フラッシュ	4通り	0.00000154
2	ストレート・フラッシュ	36通り	0.00001385
3	フォー・カード	624通り	0.00024010
4	フルハウス	3,744通り	0.00144058
5	フラッシュ	5,108通り	0.00196540
6	ストレート	10,200通り	0.00392465
7	スリー・カード	54,912通り	0.02112845
8	ツー・ペア	123,552通り	0.04753902
9	ワン･ペア	1,098,240通り	0.42256903
10	ノー･ペア	1,302,540通り	0.50117739

ビデオ・ポーカー機種とハウスエッジ

ビデオ・ポーカーは、ゲームの種類や機種によってペイアウト率の差がかなりあり、大きく分けて還元率が高く（ハウスエッジが低く）設定されているフルペイマシンと還元率が低い（ハウスエッジが高い）ショートペイマシンがあります。

ハウスエッジが1%未満やマイナスの機種もあるので、ハイローラーや稼ぐ目的でビデオ・ポーカーをプレイするのであれば、必ずハウスエッジを確認して、できるだけハウスエッジの低い機種を選びましょう。

例えば、人気のビデオ・ポーカー機種【ジャックス・オア・ベター】のペイアウト率を確認する時のポイントは、フルハウスとフラッシュの配当で、フルハウスで賭け金の9倍、フラッシュで賭け金の6倍の配当がある9/6マシンのハウスエッジが最も低く（1％未満）なります。

機種ごとのルールによってペイアウト率は変わるので、事前に機種の還元率を調べてからプレイすれば効率よく稼げます。

【ジャックス・オア・ベター】のペイアウト率比較
フルハウス配当/フラッシュ配当	ペイアウト率
9/6	99.54%
8/6	98.45%
8/6	98.39%
8/5	97.30%
7/5	96.15%
6/5	95.00%

【デューシーズワイルドのフルペイマシン】の場合
ストレートフラッシュ9倍/フォーカードで5倍	ハウスエッジがマイナス！
ストレートフラッシュで11倍/フルハウスで4倍	ハウスエッジは1%以下

ビデオ・ポーカー【ベーシックストラテジー】

戦略で勝負するカジノゲームとして有名なブラックジャックのように、ビデオ・ポーカーにも確率計算から導き出した「役を完成させるためにどのカードを残すか」の優先順位を示したベーシック・ストラテジーがあります。

ペイアウト率の高いマシンを選んで、ベーシックストラテジー通りにハンド作成をすれば、いちいち計算しなくても勝てる確率が高まります。

ビデオ・ポーカー【ベーシックストラテジー】の詳細は機種やルールにより異なりますが、基本的な考え方（原則）は以下の通りです。

【ベーシックストラテジーの原則】

• ✅1回目のディールで手役が完成されている場合が一番有利なので役となる手札はホールド
• ✅ロイヤルフラッシュ、ストレートフラッシュが狙えるカードがある時だけは既存の役をつぶしても狙う
• ✅役になってなくてもハイカードは重視して役につなげる

ビデオ・ポーカー【ベーシックストラテジー】を使えば、感情に流され、より高い配当を狙って手札を変えると裏目に出て賭け金を全部没収されてしまうというような可能性を潰し、勝つ確率を高めます。

ビデオ・ポーカーのオプションを効果的に使う

ビデオ・ポーカーには様々なオプション機能がありますが、還元率や確率を考えて使うべきかどうか判断しましょう。

感情で選んでしまうと、カジノ側の思うツボ（ハウスエッジが上がる）です。

【マックスベット】で配当アップ

マックスベットとは1回のゲームプレイで使える最大のコイン数（クレジット数）のことで、ビデオ・ポーカーでは、1プレイで5コイン投入することがマックスベットにあたります。

ビデオ・ポーカーでは、勝った時の配当をコイン数で変えているものがほとんどなので、マックスベットにすればハウスエッジを最小にできます。

もちろんマックスベットにすると、1プレイあたりの賭け金がコインの額×5になるため、資金がすぐになくなってしまいますので、資金に余裕がない場合は、1コインの最低金額が低く設定されているビデオ・ポーカーを探してマックスベットをしましょう。

【ジャックス・オア・ベター】の例
	コイン数
ハンド	1	2	3	4	5
ロイヤルフラッシュ	250	500	750	1000	4000
ストレートフラッシュ	50	100	150	200	250
フォーカード	25	50	75	100	125
フルハウス	9	18	27	36	45
フラッシュ	6	12	18	24	30
ストレート	4	8	12	16	20
スリーカード	3	6	9	12	15
ツーペア	2	4	6	8	10
ジャックベター	1	2	3	4	5

ダブルアップはNG

ビデオ・スロットには、【ダブルアップ】というとても魅力的に聞こえる機能が搭載されています。

ビデオ・スロットのダブルアップとは、獲得した勝利金を倍にできるボーナスゲームのようなもので、通常ハウスエッジが含まれないため、50%の確率で獲得した賞金を2倍にするか、賞金を失うかのどちらかになります。

または、賞金の半分に対して同じボーナスゲームを行うハーフダブルアップ機能がある機種もあり、この場合勝てば賞金が1.5倍になり、負けても元の賞金の半分が残ります。

ダブルアップは、獲得した勝利金を賭けたハウスエッジが含まれない確率50%のゲームですが、戦略が入り込む要素が全くないので、運試しをしたいとき以外はやらない方が賢明です。

マルチハンド機能

ビデオ・ポーカーには複数のハンドを同時進行ででプレイできるマルチハンド機能がある機種がありますが、一度にプレイするハンド数が変わってもハウスエッジに何も変化はないので、特に戦略的に勝つという観点では、利用するメリットはないと思います。

ビデオ・ポーカーの人気機種

ビデオ・ポーカーには様々な種類がありますが、以下の3機種を基本としてまず抑えておきましょう。

ジャックス・オア・ベター

ビデオ・ポーカーの定番としてほぼどこのカジノにもあるのが【ジャックス・オア・ベター】は、J（11）以上のワンペアが役として認められるルールを採用しています。

「フルペイ」の機種を選び、ベーシックストラテジーに基づいて戦略的にプレイすれば、バカラなどよりもハウスエッジが低くなる「勝ちやすい」カジノゲームです。

ジャックス・オア・ベターの戦略はこちら

デュース・ワイルド

デュース・ワイルドは、「2」をワイルドカードとして使えるビデオポーカーです。

デュース・ワイルドは、「フルペイ」の機種であればジャックス・オア・ベターよりもハウスエッジが低くなり、ベーシックストラテジーと合わせて戦略的にベットすればハウスエッジがマイナスになることもあります。

デュース・ワイルドの戦略はこちら

ジョーカー・ポーカー

ジョーカーが含まれてワイルドカードとして使えるビデオポーカーで、プログレッシブ機能を搭載した機種も多くあるのが特徴です。

ジョーカーが1枚含まれるだけでフォーカードの確率が上がります。

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